ブレトン・ウッズ体制というのは、1944年のブレトン・ウッズ協定を基本とした国際通貨体制のことをいいます。
ブレトン・ウッズ体制の本質は、次のようなことにありました。 ■米ドルを基軸とする金為替本位制 ■IMF(国際通貨基金)による調整可能な固定相場制を前提に国際通貨体制の安定化を図ること
ブレトン・ウッズ体制は、IMF平価の維持を目的としていました。 具体的には、IMF協定加盟国は割当額に基づく出資義務と自国通貨に対し金または米ドルの金価値で表示した平価(IMF平価)を定め、為替相場を平価の上下一定範囲に維持する義務を負い、1973年までの固定相場制の土台になりました。 しかしながら、1971年8月に米国のニクソン大統領が、IMF協定に違反して、ドルの金による価値保証を一方的に停止するという、いわゆるニクソン・ショックがあり、さらに1973年2〜3月には主要国通貨が変動相場制に移行したことにより、国際通貨体制としてのブレトン・ウッズ体制は、最終的に崩壊しました。
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